こんにちは! 習慣化トレーナー田村です。
本日は禅語「閑座聴松風(かんざしてしょうふうをきく)」についてお話しします。
私もそうですが、仕事にせよ家事にせよ、毎日目の前の問題に対処していく日々は、何だかせわしくなく、心を休ませる暇がないと感じている方も多いのではないでしょうか。
そんな時は、休暇を取って旅行に行ったり、趣味に没頭したりと皆さんなりのストレス解消法を持たれているかと思います。ただ、また元の日常に戻るとなると、相変わらずの慌ただしさ。仕事の為に休むのか、休みの為に仕事をするのか、分からなくなってしまうものです。
過去記事の「心を安定させる習慣」でも書いていますが、個々人の楽しみはそれとして、日常生活の中でも座禅、瞑想等の習慣を持つことは、心を落ち着かせ、自分の本質に触れることで安心感を得ることが出来ます。
座禅や瞑想のように心を静める時間を持とうとすると、多くの場合、どっと日常生活のの悩みやらどうでも良いことやらが頭に溢れ、考え事しているうちに座禅の時間が終わってしまうものです。
そんな時は、一旦自分の考えから距離を置いて、周りの物音に耳をすませてみてはどうでしょうか。
外の風や鳥の声、場所によっては車の音や人の喧騒も聞こえてくるかもしれません。一方で、その音をただ静かに聞いている自分自身の心が静まっていることも感じられるはず。
松が揺れる音を聴くように、普段気にかけていない周囲の音を心を静めて聴くことで、せわしない毎日から切り離された、静かな自分の心を感じることが出来ます。
茶道では、客と相対して聴く茶の湯の沸く音を「松風」といいます。
主人と客人が心静かに茶の湯の沸く音に耳を傾ける時間を持つ、それは表面的な会話をするよりも何倍も深く、豊かな時間を過ごすことに繋がります。
是非日常生活の中に、閑座して松風を聴く時間をもつ習慣を組み入れてみてはいかがでしょうか。
今日はここまで(^-^)
最後までお読みいただきありがとうございました。
継続日数:25日