こんにちは! 習慣化トレーナー田村です。
関東はソメイヨシノが満開を迎えていますね。今週末がピークとのことですのでお花見に行かれる方も多いのではないでしょうか?
桜つながりではありますが、実は花にまつわる禅の話は多数あります。
今日は、『無門関』という中国南宋時代(960年~1279年)の無門慧開禅師によりまとめられた仏教書の中にある、花にまつわる詩をご紹介します。
春、百花あり。秋、月あり。夏、涼風あり。冬、雪あり。もし閑事の心頭にかかることなくんば、すなわちこれ人間の好時節。
春にはたくさんの花があり、秋には美しい月がある。夏には涼しい風があるし、冬にも輝く雪がある。些細なことに悩むことが無ければ、すべての季節が人にとって最高の時期となる。という意味です。
確かに、日本の豊かさの一つでもある四季の美しさは、我々の心に感嘆と日々の生活のメリハリを与えてくれますよね。
ただ、毎日の生活の中で、大きいにしろ小さいにしろ、何かと心を煩わせる出来事も多いことも確かです。
今、桜は満開ですが、その桜を見て美しいと感じる人もいれば、心配事のせいで桜にすら目がいかないという人も多いのではないでしょうか。
私自身としては、
①物事は長い視点で考える(短期的な視点で判断しない)
②考えてもすぐにどうにもならないことは考えない(目の前のやるべきことに集中する)
という考え方をすることによって、後ろ向きな思考はだいぶ改善されたように思います。
その時期、その時期に喜びがありますので、それを見逃してしまうのはもったいない。
今、桜を楽しんでいる場合じゃないと思っている方も、意識を出来るだけ外に向けて、世界の喜びをめいいっぱい感じることを大切にしてみてはいかがでしょうか。
今年の桜は今年しか見ることはできません。
春は花、夏ほととぎす、秋は月、雪さえて冷しかりけり
これは、無門関の詩と同時期に詠まれた、日本の曹洞宗開祖 道元禅師の詩です。
実際に声に出して詠むとわかりますが、とても爽やかで心の安らぐ、世界の美しさを凝縮したような詩だと感じています。
是非、皆様も花を見ながら口ずさんでみてくださいね。
今日はここまで(^^)/
また明日~。
継続日数:20日(2022年4月2日)