こんにちは! 習慣トレーナー田村です。
関東では今日は風が強く、雨も降ってます。春の嵐というやつでしょうか。
今日は禅語:「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」をご紹介します。
比較的よく聞くことのある言葉ではないかと思いますが、まあ現代風に言うと毎日ハッピーということですかね。
すごく軽く聞こえる言葉ですが、意のままにならない人生を考えると、その実現には並みならぬ心の鍛錬が必要だと日々痛感しております。
昔、京都の南禅寺の門前に毎日泣いて暮らすおばあさんがいました。訳を尋ねると、「私には二人の息子がいて、一人は八百屋、一人は傘屋。今日のように天気が良いと傘屋の息子は困っているだろうなと思うと泣かずにはいられず、雨が降ったら八百屋の野菜が売れないので困っていると思うと泣かずにおれません。」
それをきいた南禅寺の和尚さんは、「おばあさん、考え方を真逆にしたらよいだろう。晴れの日は八百屋の息子のことを考えて、雨の日は傘屋の息子のことを考えればいいだろう」
その言葉にはっとしたおばあさん、それからは考え方を変えて、毎日ニコニコ顔で暮らしたとのことです。
この話は一種の笑い話ですが、我々の生活ではこんなに単純に180度考えを転換することは容易ではありませんよね。
私は昔からマイナス思考をする傾向が強く、失敗したことや後悔したことが急にフラッシュバックし、「なんて俺はバカなんだ」と独り言をぶつぶつ言っては、自己嫌悪に陥ることがしばしばありました。
今ではポジティブな思考の習慣や座禅や合気道の心の落ち着かせ方を学んだことで、だいぶ改善されましたが、それでもマイナス思考の影は、隙あらば襲ってやろうと手ぐすねを引いて待ち構えている、、そんな状態です。
ただ、我々のような一般市民でも、ちょっとした習慣や工夫で「日々是好日」の心境に近づくことは可能です。その為に、自分の思考習慣を定期的にチェックしていくことが大切です。
我々が出会う物事に対して、それをどのように捉えるか、その選択肢はあなた自身にあります。
「晴れて好し、曇って好しの富士の山、元の姿は変わらざりけり」
山岡鉄舟(剣術家、政治家)
日々の出来事に翻弄されがちではありますが、我々の心も、この富士の山のようなものだということを忘れないようにしたいですね。
今日はここまで(^^)/
また明日~。
継続日数15日(2022年3月26日)