こんにちは!習慣化トレーナー田村です。
昨日は急に冷えて、冬に戻ったかのような日でしたね。
本日は「意志力について」第3回目をお話したいと思います。
さて、昨日のラディッシュとクッキーの実験から、意志力をできるだけ消耗をさせないことがタスクへの取り組みにおいて重要だとわかりました。
ただ、そもそも意志力自体を鍛えることが出来るならば、意志力の消耗を気にせず、よりアクティブに行動できるのでは? とも考えてしまいますよね。
その点に疑問を持ったオーストラリアの研究者が、意志力の強化に関する実験を行いました。
18歳から50歳の被験者24人を運動プログラムに参加させ、2カ月間筋力トーニング等行い、その負荷を徐々に増やしていきました。
2ヶ月後、研究者が被験者の生活を詳しく調べると、肉体面の改善のみならず生活面の改善も見られたということです。飲酒、喫煙、カフェインの量等の摂取量減や、家で仕事に取り組む時間も増えたのです。
ただ、これだけだと筋トレで気分がハイになり、飲酒等をする気が失せただけとも考えられますよね。
そこで、今度は別の方法で実験を行ってみました。
今度は29人の被験者に、4ヶ月間の金銭管理プログラムに参加させる実験です。
被験者は、金銭管理プログラムの試験運用という名目で、買ったものを全て細かく記録することを実験者から依頼されます。最初は非常に面倒で、継続には意志力が必要ですが、続けていくうちに非常に細かく記録することもできてきました。
そして、プログラムに従って行動するうちに、被験者の経済状態は改善し、経済状態だけでなく、喫煙量や飲酒量の減少、学校や職場での生産性が向上したことがわかりました。
この他にも同様の実験を多数行った結果、意志力を必要とする活動を継続的に行うことで、自制心(意志力)が強化され、生活習慣そのものの改善にも影響が広がるということが結論づけられました。
例えば、子供に習い事やスポーツをさせることは、その道のプロにしようということではなく、意志力の強化につながり、生活習慣全体の改善にもつながるという視点で重要だ考えることもできます。
また、企業が運動部経験者を積極的に採用する傾向があることも、その学生が意志力と自制心が鍛えられている状態だと判断しやすいからということもあります。
ただ、個人的には、この辺りの研究はまだまだ発展途上のようにも感じています。
例えば、意志力とモチベーションの関係について、意志力を消耗した状態でもモチベーションが高いとなんとかできたりしますが、その辺りはこの実験からではよくわかりません。
私自身は、苦しい事をして意志力を高めることも必要ででしょうが、モチベーションコントロールという視点も大切だと感じています。
その辺りもまた考察していきたいと思います!
今日はここまで
また明日~。
継続日数12日(2022年3月23日)