習慣化トレーナー田村のZEN-Habits

あなたの習慣づくりをお手伝いさせてください!

書くことと心のバランスの習慣

こんばんは! 習慣化トレーナー田村です。

本日は、昨日の「成功?失敗?から自由になる習慣」の続きを書こうと思っていましたが、久しぶりに頭に血が上ったことがありましたので、、それについて書きたいと思います(ちゃんと後で習慣の話をしますのでご安心ください)。

私は、今の会社に転職してから1年半ほど、あるプロジェクトを担当していました。今までそういった大きな仕事をする機会が少なかったことから、不慣れではありましたが、試行錯誤を続けながら、協業先ともよい関係を構築し、何とかそのプロジェクトの前進に貢献できるようになりました。さらに、自社がほとんど何もしなくても、大きな利益がだせるスキームを考えて、まさに協業先に提案しようとしていた矢先、突然の担当変更を言い渡され、5月から異動してきた同僚に引き継ぐよう伝えられたのです。

その話を聞いた途端、「なぜ?」私の頭はそれでいっぱいになりました。 

担当変更の理由は、急遽、別のプロジェクトで多大な損失が発生しうる事態が起き、そちらに対応できる人員が不足しているからという、緊急性のある理由ではありました。ただ、新しいもの作っていくことは違い、敗戦処理のような暗い印象は否めません。

さらに、今まで二人三脚で取り組んできた上司は、後ろめたい感情があるのか、その担当変更の理由に一切触れず、引継ぎはちゃんとできているかと社内チャットで催促してくるだけという始末。

・・というわけで今日は頭でてんぷらを揚げられるくらい頭に血が上っているのでした。

 

私は、もやもやした感情を抱えながら、帰りの電車に乗り込むと、スマホを取り出して、Evernoteに思いのたけを書きなぐります。

・ここまでたどり着くのに、どれだけ努力したか。

・なぜもう少しで成果につながる今のタイミングなのか。

・担当変更を聞いて陰でせせら笑うめんどくさいやついて気にくわない。

・なぜ上司は一言でいいからねぎらいの言葉をかけてくれないのか。何か自分がやらかしたのか。

・こんな不誠実な会社に居続ける必要があるのか・・等々

 

ここまで書いて、私の頭は段々冷静になっていきます。

・会社にとってはより必要な場所に必要な人材を配置しただけだと考えることもできるだろう。

・より困難な状況でも力が発揮できると認められているからこその配置じゃないか。

・笑いたい奴には笑わせておけばいい。

・上司の態度は気に食わないが、落ち着いたタイミングで一度話を聞いてみよう。

 

さらに筆が乗って、より深く状況を捉えようという意欲が湧いてきました。

・そもそもこの会社に転職した時の気持ちは何だっただろうか。自分が子供の時に思い描いていた夢に携われる仕事だからじゃないのか。何をやるかは二の次だ。

・どれだけ俺はプライドが高いのだろうか。伸びあがった鼻をへし折られる良い機会だろう。

・自分の強みは何だっただろうか。逆境でも前向きな努力が出来るひたむきさではないだろうか。その強みを活かし、成長できる良い機会に出来るだろう。

 

テキサス大学のジェイミー・ペネベイカー教授は、「苦悩や悩みについて、心の奥底にある感情を書くことで、心の健康も体の健康も強くなる(筆記療法)」を提唱しています。

つらかった過去の経験について、「定期的にその経験を日記等に書いた参加者」と、「当たり障りがなく、表面的で感情が入らない話題について書いた参加者」とを比較した結果、過去のつらい経験を書いていた被験者の方が、自分の人生により満足し、落ち込みが少ない比率が高いという結果が多くの事例で出ています。

ペネベイカー教授は、筆記療法が多くの人に良い影響を与える理由として、書くことで混とんとした自分の気持ちや感情を、言葉という論理的な表現に置き換えることができる。そして整理することで、苦悩や苦痛を作り出している感情を現実的なものに変化させ、具体的で前向きな解決策を自然に考えさせることにつながるからだと述べています。

考えることは右脳で行われ、書くことは左脳が使われます。感情という右脳での活動を一旦、左脳に移動させることで、頭の中を落ち着かせ、より客観的な思考が出来るようになるともいえますね。

 

皆様にとってはまさに「釈迦に説法」という話かもしれませんが、「書くこと」の効用を今一度再確認してみてはいかがでしょうか。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

本日はここまで(^^)/

また明日~。

 

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