こんにちは! 習慣化トレーナー田村です。
昨日からの熱は解熱剤で治まったのですが、まだ喉の調子がよくなく、安静にして部屋で寝ていると、3歳になる娘が、「ジュース買ってきたよ~」とスポーツドリンクを持ってきてくれました。
妻と一緒に近くの自動販売機から買ってきたんだと思われますが、体調が悪いのを気遣ってくれたことが嬉しく、「ありがと~、やさしいね」と言いいそうになり、ふと、子供の褒め方について思いを巡らせました。
「褒めて伸ばす」といった教育方針が近年よく取り上げられています。育児書などを読むと「褒めて育てることで自分に自信を持つことができ、様々なことに積極的に取り組めるようになる」というようなことが書かれていたりします。
叱るのではなく褒めて自尊心を高めるというのは確かに効果がありそうですが、一方であまり自尊心を高くしすぎると、その自尊心ゆえに、うまくいかないとき、困難にぶち当たった時にプライドが傷つき、立ち直れないといったことが起こりやすいともいえます。
褒めることは良いのですが、実はその褒め方を工夫することがより大切だということが心理学の実験によりわかってきています。
コロンビア大学のミューラー教授らは、小学校の生徒を対象として「褒め方」に関する実験を行いました。
子供たちをランダムに2つのグループに分け、両方のグループがIQテストを受けます。1つのグループの生徒には、テストの結果が良かった時に「あなたは頭がいいね」という「能力」を褒めるメッセージを送ります。
一方、もう一つのグループのテスト結果が良かった時には「あなたはよく努力したね」と、その「行動」を褒めるメッセージを送りました。
その後、IQテストを何度か繰り返し実施した結果、能力を褒められた生徒は成績を落としたのに対して、行動を褒められた生徒は成績を伸ばしたという結果になりました。
また、能力を褒められたグループは難しいテストが行われた場合、テストで好い点が取れなかった時には成績について嘘をつく傾向が高く、また自分に才能が無いと簡単にあきらめてしまう傾向もありました。
この研究から、その結果や能力を褒めるのではなく、具体的行動+達成した内容を褒めると、子供は自分の行動に自信を持ち、困難に直面しても行動・挑戦により乗り越えようとする気持ちが強くなるということがわかっています。
最初の話しに戻りますが、「ありがと~、やさしいね」と言いかけて、、こう言い換えました。「ありがと~、パパがつらいだろうと思って買ってきてくれたんだね。とっても嬉しいよ~」 っと。
子供を褒めるにしても、その成果や能力だけでなく、行動や努力も褒ることを習慣にしてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今日はここまで(^^)/
また明日~。
継続日数:9日